今回、お話下さった方々から「がん検診・がんとの共生・がんと医療」を再認識することが
出来た。2 名の体験談では
退職後の健康診断CT 検査で非小細胞肺がんステージ4 が見つかり、手術も放射線治療
もできず、分子標的薬を服用。就活を始めたところ「完璧主義」の気持ちが楽になり「がん
をエンジェルちゃん」と名付ける。余命宣告はショックであったが猶予を頂いていると思い、
がんと共に生きてガッツポーズでとの話は、がん検診の大切さ、がんとの共生は聞き手に勇
気を与えるものとなった。
5 年生存率10%~20%のがんに罹患の家族のために4 つの方法で情報をえて集められた。
1)インターネット 2)図書館(国会図書館) 3)病院内のがん相談支援センターでの助言
を主治医に話す 4)がん患者サロンでの情報を得て、最終的に在宅医療を選択。がん患者・
家族への支援の必要性と、今一緒に生きていることに感謝し言葉をかけていくということ
であった。そして、
勉強会では、お話下さった先生ご本人ががんサバイバーで診断は余命半年。
伝えたいことなどACP(家族会議)を行われる。術後2 年以内の再発で同僚の助言やいろ
いろな方の支援で、ご自分がサバイバーになったからこそ緩和ケアの必要性を感じ、第4 期
奈良県がん対策推進計画にも盛り込まれている「がんと診断された時からの緩和ケア」が参
加者に伝わるものであった。
4 年ぶりにカフェスタイルでの「大仏さんカフェ」開催。
奈良県社会福祉総合センター1 階 喫茶 香鈴都(かりんと)さんのご厚意で実現できた
ものである。運営は障がい者に「働く」をで、障がい者もがん患者も同じとの理解。
いろいろな立場の方の参加の中に、友人、肉親の「死」をきっかけに「若草の会」に入会。
僧侶となり現在、臨床宗教師を目指されている方。そして、医療大学で准教授としてがんピ
アサポーター・乳がんピアサポーターの研究をされておられる先生、NCN 若草の会より4
名が、がんサロンのピアサポーターをさせて頂いている病院の医療ソーシャルワーカーさ
んの参加もあり、いろいろな悩みをお持ちの参加者の気持ちを理解してもらえることが出
来開催であった。遠方より入会初めての参加者もありみなさんが、がんと向き合って、前へ
歩んでおられる姿勢に\(^o^)/
今回は、乳がん、胃がん、大腸がん、濾胞性悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、胆管がん、肝細胞がん、腎細胞がん、 膀胱がん
そして、遺族の方、社労士さん、京都の僧侶で臨床宗教師さん、オブザーバーとして医療大学の先生が参加。
抗がん剤治療しているがメンタル面が弱く家で鬱々としていることのアドバイスに、何か趣味を持って思い切って外に出る ことの意見 を 多く 見受けられました。
臨床宗教師さんも穏やかに意見を 延べてくださいました。
8 年前に奥様を膵臓がんで亡くされ、参加されていても静かにみなさんの話に耳を傾けられていた方から、
サッカーをすることが楽しみで、外に出れば気分も変わるとの話を初めて伺いました。
社労士さんとしてがん診療連携拠点病院で仕事と治療の両立があることを
がん患者さん全員に知ってもらう活動をされておられ、まさに今日の「大仏さんカフェ」の参加者から障害年金の受給資格について社労士さんに質問がありました。
参加者が必要とすることを、必要とされる方々の話しで、有意義なひと時は、あっという間に過ぎました。
次回も必要とされる方々が参加くださいます。
連日の猛暑日で欠席者が4名でしたが、京都からの参加もあり、色々な話題が飛び交ったカフェのひと時でした。
70種類以上もある血液のがん、多発性骨髄腫になられ2年を経過後3年目で数値が上がり、抗がん剤治療を続けられ、運悪く自転車で転倒し救急搬送で肺炎が分かり、腎機能低下で入院。地域包括支援センターの紹介でデイサービスを受けている方の悩みを傾聴し、「今日、行く」を念頭に外に出ることなど参加者全員から力づける助言などがありみんなで寄り添えたと感じ取れました。
5年生存率の低い胆管がんの方は世界の山々を制覇された方で、術後まもなく仕事に復帰。基礎体力を保たれていることが物語っているようでした。
右半身マヒとがんであってもプラス思考でボランティアにも励んでいらっしゃる女性からは参加者が元気をいただきました。
85歳でもとても元気な乳がん患者さん。毎朝100坪の畑仕事に励んでいらっしゃる姿には驚きました。身近な問題として「看取り」や、がん対策でも個別施策として挙げられる、がんと言われたら「緩和ケア」についての話しも盛り上がり、参加者全員が喜びを感じ取れる2時間でした。
10周年 樋野興夫先生をお迎えして
5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に位置付けされましたが
ソーシャルディスタンスをとりマスク着用での開催。
樋野先生より「がん哲学外来の絶対性大原理」である、愛がなければ全ては無意
味であると語られました。
がん細胞で起こる事は、人間社会で起こり人間は一夜にして風貌が変わり、病気
であっても病人でなく、人生を期待するものではなく、人生から期待される生き
方を心がけることで、希望をもって生き、悩むのは一日一時間で、自分のことで悩むより外に出かけ困った人を探しに出かける。困っている人の解決は出来ないが解消のお手伝いは出来る。そして、
がんで死なない時代がやって来るであろうと話されました。
3グループに別れそれぞれのグループから、
・担当医とのコミュニケーション、質問の仕方の大切さと、病気との付き合い方で、あまり病気のことばかり考えないこと
・一日の行動を考えて、外出を心がけること
・参加者の現状、体調を話合い、介護・看取りの話は身近なことである
先生との個人面談もあり、今回の講演で一つでも心に響く言葉を感じ、参加者が持って帰っていただければ今回の10周年の意義があったと言えるでしょう。
Spring has come
桜の開花も早まりそうで、人々の行動も活発になり今回は16名参加者の中には3名の初参加者が含まれていました。
術後一週間、前日に退院という心はいたってポジティブな患者さんと付き添いの方の参加をいただきました。今回迄に主治医との接し方、話し方、治療等のご相談もあり手術は良い方向であっこと、術後の補助療法も今後始まるための今回の参加は参考になるものでありました。付き添いの方は、さまざまながん治療を乗り越えての経験は初めて聞き、力強い意見交換、人生楽しく過ごす方法等の相談。とても勉強になったとのこと。不安を抱えた方々にとってさらけ出して話せ、アドバイスをもらい元気をもらって、人生プラスになるすばらしい会とお褒めの言葉をいただいたことに開催者としてはとても励みになるものでした。
本当に、がんになって辛いこともあるがみんなと話ができたことは楽しいとのこと。一見元気に見えがちながん患者さんでも副作用は自分にしか分からないことであるなか、いろいろなことに挑戦していこうとの思いはとても患者に勇気をいただきました。
今回も空っぽの器には溢れんばかりの笑顔と語らいがいっぱいでした。
寒気団が居座って凍てつく列島にも関わらず、今年最初の「大仏さんカフェ」は熱く語られる場面は多くみられました。
コロナ禍前に、罹患された息子さんのことで打ちひしがれた様子の会員さんが今回参加されて、お元気な様子に参加者は安堵。「大仏さんカフェ」に参加して、人生観が良化したとの言葉に「大仏さんカフェ」開催の意義が見いだされるものでした。
5年生存率1割というがんに罹患されても、3月から仕事復帰に参加者は驚かされた。それも「お薬手帳」持参で術後の補助療法、抗がん剤の説明によることから他の参加者からも抗がん剤についての情報交換が、活発に行われました。
社労士さんからは、若者に向けた、社会保障の支援対策、がん患者の就労支援等レクチャーをする機会がないとのことに、患者会としてどのように周知すればかが課題となりました。
僧侶の方の参加もあり参加者から死後の世界について、仏教ではどのように捉えているのかの質問があったり、「参加者のみなさんは何のために生きているのか知りたい」の問いに、
「希望に向かってポジティブに行動する姿こそ生きることに他ならない」と言葉があり、皆さん賛同。
時間がオーバーするほど熱心に懇談できたのは、話題の提供者と、それを真摯に応えた参加者の熱心ながんと向き合う姿勢によるもので有意義な時間の流れでした。
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奈良市ボランティアインフォメーションセンター
「NCN 若草の会」
代表 西垣京子(℡0742-43-8318 )
NCN若草の会メールアドレス ncn.wakakusa2013@gmail.com